今までのお話
2021年、日本でも使用が認可された多発性硬化症の治療薬 ケシンプタの投与記録をこちらに記載しています。こちらは初回から そしてケシンプタについて書いています。
その後
さて一か月ごとにケシンプタを投与しています。今安定している時期ということもあるかもしれませんが、投与してから一度も再発のような症状は出ていません。
並行してリハビリも再開をしました。週二回近くの病院にリハビリに通っています。こちらは初回ケシンプタを注射するにあたって副反応がないかどうかを調べるために入院した際にケアワーカーの方がこちらを調べてくれました。
やはり治療と並行してリハビリは大事だなと感じています。
その一番の原因は筋力の低下です。筋力が低下することによって歩きづらくなりそして歩きたくなくなる。この悪循環が最大の敵です。いかにペースをくずさず維持するかにかかっていますね。
さて
7/14 4回目
8/11 5回目 問診で順調と判断プレドニンが10mmから9mmへ
9/6 6回目 プレドニンが8mmへ
順調にステロイドを減量しています。
ステロイド長期投与は何故よくないのか?
ステロイドは薬としては万能です。肌荒れなどの塗り薬で使ったことがある人もおられるのではないでしょうか?
ではQ ステロイドってなに? にお答えしましょう
ステロイドは、もともと体内の副腎(ふくじん)という臓器でつくられているホルモンで、このホルモンがもつ作用を薬として応用したものがステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬)です。
外用薬(塗り薬)だけでなく内服薬や注射薬などもあり、さまざまな病気の治療に使われています。
ステロイド外用薬は、局所(塗った部分)の炎症を鎮める作用にすぐれており、湿疹・皮膚炎を中心に、皮膚疾患の治療に幅広く用いられているお薬です。
ステロイド外用薬の作用には、炎症を鎮める作用(抗炎症作用)のほか、次のようなさまざまな作用があります。
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ステロイドの副作用
元々副腎で自身でつくっているホルモンなので外から投与することで自身でつくらなくなってきます。その為、長期投与の際の減量は時間をかけてゆっくりとしなければいけません。
ステロイドの主な副作用とその対策について示します。これらの副作用は、みなさんに認められるものではなく、疾患、薬の量、内服期間などによりさまざまですので、自己判断はせず、主治医と相談するようにしてください。
1. 易感染性
体の抵抗力(免疫力)が低下するために、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。投与量が多い間は、感染予防の薬(バクタ配合錠など)を飲むこともあります。日頃は、手洗い、うがい、マスク着用、人混みを避けるなどの一般的な注意が必要です。
2. ストレス時には要注意
骨がもろくなり(骨密度が減少し)、圧迫骨折や大腿骨頸部骨折などが起こりやすくなります。予防薬として骨を守る薬(ビスホスホネート薬)を内服します。
3. 糖尿病(ステロイド糖尿病)
糖を合成する働きを高めるため、血糖が上がります。投与量が多いほど血糖は上がるので、特に投与量が多い間は、食事療法による予防が大切であり、薬による糖尿病治療が必要な場合もあります。
4. 消化性潰瘍(ステロイド潰瘍)
消化管粘膜が弱くなるため、潰瘍ができやすくなります。胃酸分泌を抑制する薬や胃粘膜を保護する薬を予防的に内服します。
5. 血栓症
出血を止める働きをする血小板の機能が亢進するため、血管の中で血液が固まってしまう血栓症が起こりやすくなります。予防的に血をサラサラにする薬(抗血小板薬)を内服します。
6. 精神症状(ステロイド精神病)
不眠症、多幸症、うつ状態になることがあります。軽度のことが多いですが、よくみられます。ステロイド薬の減量により後遺症なしに改善します。
7. 満月様顔貌(ムーンフェイス)、中心性肥満
食欲の亢進と脂肪の代謝障害によりおこります。ステロイド薬の減量により改善します。カロリー制限など食事に注意が必要です。
8. 動脈硬化、高脂血症
動脈硬化を促進し、コレステロールや中性脂肪が高くなることがあります。食事に注意し、必要であれば、コレステロールや中性脂肪を下げる薬を内服します。
9. 高血圧症、むくみ
体内に塩分が溜まりやすくなるために起こります。塩分を取りすぎないようにします。
10. 白内障(ステロイド白内障)
白内障(視界が白く濁る)の進行を早めます。長期に内服する場合は眼科での定期的検査を行い、必要であれば点眼薬で予防します。
11. 緑内障(ステロイド緑内障)
眼球の圧力(眼圧)が上昇する(緑内障)ことがあります。自覚症状はほとんどなく、眼圧を測定する必要があります。ステロイド薬投与後、数週間以内に起こり、ステロイド薬の減量・中止にて改善します。
12. 副腎不全(ステロイド離脱症候群)
ステロイドホルモンはPSL換算で2.5~5mg程度が副腎皮質から生理的に分泌されています。それ以上の量のPSLを長期に内服した場合、副腎皮質からのステロイドホルモンが分泌されなくなります。そのため、急に薬を飲まなくなると、体の中のステロイドホルモンが不足し、倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状が見られることがあります(ステロイド離脱症候群)。自己判断で急に内服を中止しないように注意が必要です。
13. ステロイド痤瘡(ざそう)
にきび」ができやすくなります。ステロイド薬の減量により改善します。
14. 大腿骨頭壊死(無菌性骨壊死)
大量投与でごく稀に起こることがあります。多くの場合、ステロイド薬投与後、数ヶ月以内に、股関節の痛みで発症します。早期発見が大切です。
15. その他
増毛、脱毛、生理不順、不整脈、ステロイド筋症、などが見られることがあります。いずれもステロイド薬の減量により改善します。
私が実際に感じたのはまずパルスなどの大量投与をすると顕著なのですがムーンフェイズとよばれる浮腫みです。これは本当にものすごくわかりやすく出ます。
免疫力がさがります。風邪などに注意です。
そして糖尿です。ステロイド投与している方は糖尿を気を付けないといけません。糖尿はサイレントキラーと呼ばれるようになかなか実感としてわかりません。しかしながら血糖値を計測してみるとそれは明らかです。私の中で早く減量したい理由の一番はこれです。
そして骨粗鬆症です。
骨がどうしてももろくなりますので、座る時でも慎重にお尻をつくなど高齢になるほど気を付けたほうがよいですね。
コロナワクチンの話
最後は今のタイミングでとても大事なお話です。まず主治医にケシンプタ注射を始めるにあたってコロナワクチンの接種をどうするか 聞かれました。その理由は ケシンプタを注射をしているとワクチンの効果が薄れるということでした。健常者でも100%ではありませんが、ケシンプタ注射しているとその効果が1/3程度まで減少するとのことでした。
しかし6回目の時にワクチン接種を考えていた私が先生に伺ってみると
全く意味はないということはないと思うというものでした、しかもこの臨床記録はケシンプタではなく以前に類似薬でのデータなので一概には言えないということでした。
今、一回目接種を終えました。ファイザー製で当日、翌日に少し注射したところに硬さがでましたがひどい副反応はありませんでした。
コメント
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