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乙武洋匡サイボーグ化計画

発酵の記録

皆さんは攻殻機動隊というアニメを御存知でしょうか?元々は士郎正宗の漫画が原作。士郎正宗の原作から始まり押井守監督による映画化、神山監督によるTVアニメ化と圧倒的な映像美とそのシナリオ、設定の面白さで熱狂的なファンが多いアニメです。

私も神山監督のTVアニメシリーズで完全につかまりました。ファンの一人です。

舞台は私たちの世界より少し進んだ未来、義手や義足にロボット技術が加わり義手義足を超えたサイボーグ化が可能となった世界。脳でさえもマイクロマシン技術を利用し神経ネットに直接デバイスを接続することが可能に。電脳と呼ばれています。世界には従来の生身の人間、サイボーク化した人間、完全なマシンであるアンドロイドが共存しています。

攻殻機動隊の世界で重要な概念がゴーストと呼ばれるものです。ゴーストはいわゆる人間の心のことです。ゴーストはサイボーグ化した人間には存在するのか?(脳と脊髄以外は機械)がメインテーマで。この問いが攻殻機動隊の世界では常に問われます。このアニメに影響を受けこの世界観を映画にしたのがマトリックスというのは有名な話です。

さて今、日本でとてもおもしろいプロジェクトが行われています。

その名も「乙武洋匡サイボーグ化計画」。

五体不満足で知られる乙武さんを先進の技術で開発された義手義足でサイボーグ化し歩かせるというものです。今までの義手義足ではなく技術、デザイン、各分野のプロフェッショナルが集まって乙武さんを歩かせるというプロジェクトです。

どうしても義手義足というと不自由な人がしかたなく使う補助具というイメージがありました。しかし攻殻機動隊の世界ではサイボーグ化した人間は生身の人間の能力をはるかに超えます。私たちは今まで先天的であれ後天的であれ身体的な障害のハンデキャップには無力でした。その問題は身体だけでなく心までも大きな差別をうみだしてきました。

いくら理解がすすんでもどうしても超えられない壁があります。どうしてもお互いを認め合えない壁が大きくありました。しかしこれらの技術の進歩でその壁を超えることが可能ではないかと私は思い始めています。

攻殻機動隊の世界ではサイボーグは便利なものとされそこに差別はありません。むしろ生身の方が不便だとされています。義手義足という言葉ではなくサイボーグ化。言葉のイメージはとても大事です。かっこ悪いからカッコいいへ。マイナスからプラスへ。イメージが変わることで概念のそのものが変わります。攻殻機動隊のの世界が私たちの現実になるのは案外近いかもしれません。

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