おてらの直売市はじめます
考えたこと
お寺の駐車場スペースを活用して農家さんが直接お客様に販売する直売市を開催することにいたしました。まずはこちらを読んでみてください。私の考えに近くそしてさらに進んだ形で展開をされています。
及川:まず、「持続可能な農産業を実現し生活者を豊かにする」農業は人々の胃袋と心を満たすためにあるものです。農業が魅力あるビジネスとして成立する仕組みを作る、努力すれば事業が成長する、一方で努力を怠れば撤退を余儀なくされる。頑張れば頑張るほどお金・資本が集まる、そういう仕組みが必要です。自分で値段を決められて、出荷先も決められる。メーカーと同じポジションで農家が自由に販売できる仕組みを作ることで、もっと農業が発展していく
2つ目は、農業の構造改革です。これは、シンプルに言うと、「ありがとう」がダイレクトに生産者に届く仕組みを作ることだと思うんですよ。食べてくれてありがとう。いつも美味しい野菜と果物ありがとう。こういう言葉が、ダイレクトに届くことで、農家のモチベーションがあがる構造を作ろうと考えました。
※インタビューより抜粋
生産者と消費者を直接つながることが出来る仕組み。そのような形を私は考えています。その中でお寺が何が出来るかを考えました。通常、生産者はJAや道の駅などに生産したものを卸しています。買い取ってくれるけどいろいろと制限も多いです。価格の問題、品質管理、卸す量の問題、また消費者の顔が見えないという課題もあります。本来、あるべき繋がりが断絶されています。生産者は生産者の立場、また販売者は販売者の立場があり一概にどちらが良い悪いとは言えません。この経済システムの中で自分たちが損をしないように合理的な行動をとって当然だからです。
お寺にメリットはあるの?
この問題を解決するのに仕組み自体を構築する。その考えに私も賛成です。
お寺は販売者にはなりません。場所の提供をするだけです。それではお寺のメリットは何なのか?
それは人がお寺に集まってくれることです。それがたとえ駐車場であっても普段お寺によることさえもなかった人たちが良いものを求めて集まる。まずはそこからのスタートで良いと思っています。
お寺は当然ながら仏教を説く場所であります。私は仏教に疑いがありません。仏縁を作ることが大切です。きっかけは何であってもよく、直売市がきっかけで仏教書を本屋さんで手に取ることもあるかもしれませんし、テレビで流れている仏教の番組に目が留まるかもしれません。どこかのお寺拝観に訪れられるかもしれません。
またお寺には自然があります。自然にふれることで少し気持ちが安らぐ そのような時間をお寺が提供できるということはお寺にとって何よりも嬉しいことです。
多様な選択肢をもつということ
及川さんはインタビューでJAと競合するものではないと仰られています。私もその意見に賛成です。既存の流通販売形態はそれ自身問題はないと考えています。それより私たちそして生産者が多様な選択肢をもてるということが何よりも大事だと思っています。
いまだに完全に浸透していない医療のセカンドオピニオン。今まで見てもらっていた先生にどうしても気をつかってしまうという方は多いのではないでしょうか?実際に私もそうでした。病院側も公にはセカンドオピニオンを謳いながらも露骨に気分を悪くされる先生もいるのが現状です。
これは私たちがどう生きたいかどういう治療を選択するのか 多様な選択肢を持つということであり先生と喧嘩することではありません。
本当に豊かであるというのは 多様な選択肢を持てるということだと考えています。
おてらの直売市
2021年3月に 「おてらの直売市」をスタートさせたいと考えています。生産者が決めた価格でダイレクトに消費者に販売。新鮮で安全なものを直接お届けします。開催の詳細はインスタグラムやお寺のfacebookページなど各種SNSでご案内していきます。
開催の記録
2021/1/28(木)
一休寺駐車場内でキートスさんのいちごを販売しました。用意した量が少なかったこともありますが開始して20分で売切れとなりました。たくさんのお客様にお越しいただきました。中には購入することが出来なかったお客様もおられました。今後の課題を見ることが出来ました。次回は3月4月あたりで開催を目指しています。
■販売 キートス
紅ほっぺ、おいCベリー、やよいひめ
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