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たいどうちょうあんをとおる-大道透長安

禅のことば

達ソ
達ソ
湛さん、禅語って知ってる?
聞いたことありますけど、よくわからないのが正直なところです
湛ソ
湛ソ
達ソ
達ソ
簡単に言うと禅の教えや考えが短い言葉に凝縮されたものかな。シンプルで充実した毎日をおくるために心の片隅に置いておくといいよね
そうなんですね!では本日の禅語をお願いいたします
湛ソ
湛ソ
達ソ
達ソ
今日は「大道長安を透る」だよ。では解説していくね
達ソ
達ソ
まずは出典から
『趙州録じょうしゅうろく』にある言葉だよ。

問う、「如何なるか是れ道」。師云く、「墻外底しょうげてい」。云く、「者箇しゃこを問わず」。師云く、「什麼なんの道をか問う」。云く、「大道」。師云く、「大道長安に通ず」。

が元の文になるよ。

※解説 墻とは垣根の事、底は存在を表わす助詞。長安とは中国陝西省せんせいしょう
西安せいあんにある町の名で、古来よりここを国の都として栄えて来た都市で、丁度、この趙州和尚の時代でも唐の都として繁栄し、道路や運河がすべて長安を中心に四通八達して、国のすべての道が長安に通じると云われていました。

達ソ
達ソ
これはある僧侶が師匠にこう質問したんだね、「いったい道とはなんですか?]すると師匠は「道なら垣根の外にあるではないかい」と言った。意味がわからないお弟子さんはまた聞いた。「それでは安心に至る道を私にお教えください」と。すると師匠である趙州和尚は「大道長安に透る お前さんの今立っている道も長安に通じてるやないかい」 とまた言われちゃったってお話。

すいません、全く意味がわからんのですけど・・・
湛ソ
湛ソ
達ソ
達ソ
問題ナッシングだよ。禅語はわからないものが多いよ。でもこれは比較的わかりやすいかな、私たちは人生の道って考えるとなにか大きな目的や信念がある、みたいに考えてしまうけど実はそうではなくて寝たり起きたりご飯を食べたり毎日の何気ない日常が道だよって和尚さんは言ってるんだよ。
さらにわかりやすく言うと、仏教は私たちの安心をもとめているよね。仏教の求める安心はそんな大そうなものではなくて一日一日全力で私たちが生きることが大切だって教えてくれてるんだよ。
達ソ
達ソ
長安は唐の時代の都でどの道も長安に通じているってところからこの言葉が生まれたんだよ。ここで言う長安は安心、大安心つまり悟りのことだね。仏教徒の一番の目的は悟り、大安心を得ること。人は誰しも迷いや悩みがあるよね。それを乗り越えたいとみんな修行をする。なんか特別なものを得た先にそれがあると思いがちだけど実はそうではなくて何気ない日常にあるってのがこの禅語の肝だよね。
私は今、受験やら将来のキャリアプランなんかで悩んでるんですけど。今この悩み中の私もこの道につながってますかね?
湛ソ
湛ソ
達ソ
達ソ
大丈夫!キャリアプランなんて気づいたら勝手に出来てるようなもんだよ、ただし今を全力でやること、これが大切。全力の積み重ねてると気づいたら後ろに道ができてたってことだよ。とりあえず今は将来の選択肢を増やすためにも全力で何事も望むことだよ。
そうですね。ありがとうございます。とりあえず今から明日のテストの勉強することにします。
湛ソ
湛ソ

 

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