がほうじん-我逢人
われ 人と 逢う。何のこともないような言葉ですがとても深い言葉です。あうというと会うを普通私たちは使います。こちらの逢うは男女間のあう に使うことが多いでしょうか。
単なる 会うを超えた出会い を想起させます。
こちらは曹洞宗の道元禅師の言葉です。道元禅師は日本で仏教を学ぶ中でさらに願心を強くし、本当の師をもとめて中国へと渡ります。中国でも思うような人に出会うことが出来ず、あきらめてもう帰ろうとしていた時、最後に訪れた景徳寺に来た新しい住職、如浄禅師と出会うのです。
その時の思いを道元禅師は帰国後こう語ります。
「まのあたり先師をみる、これひとにあうなり」
私たちが自分だけの人生で知ることができることには限界があります。またそれによる固定観念につかまってしまうこともあります。ひとと逢うということは私たちの可能性を無限に広げてくれます。
人との出会いは偶然です。しかしその偶然も自身が一歩を踏み出すからです。
まずは一歩踏み出しましょう。人と逢うということは自分と全く違う人と出会うことです。そこには自分が想像していたことと違うことも多々あるでしょう。しかしそれが出会いです。自分の思い通りのままなら出会う必要がありません。なぜなら自分の想定の枠を出ていないからです。
それがプラスのようであれマイナスのようであれそれを活かすのは自分次第です。
まずは一歩踏み出しましょう。
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