ケシンプタとは?
多発性硬化症はどんな病気?
多発性硬化症(MS)は中枢神経、(脳、脊髄、視神経)の軸索を覆っているミエリンが損傷されることで、様々な症状があらわれる病気です。
※軸索
※ミエリン
MSの発症には白血球の一種であるT細胞やB細胞などのリンパ球が関わっていると考えられています。これらは本来は自身の体を守る免疫細胞として働きます。
しかしMSでは特にB細胞が体内のリンパ節ではT細胞に作用活性化し炎症物質を分泌、また中枢神経では自身のミエリンを攻撃する自己抗体を産生し、免疫系に異常を起こしてミエリンの損傷に関わっていると考えられています。
イラスト
ケシンプタはどんなお薬?
効果
ケシンプタはこのB細胞を壊して血液中から除去するお薬です。
B細胞の表面に存在する「CD20」という目印に結合することでB細胞を壊します。結果、B細胞が体内からいなくなり免疫系の異常が緩和しミエリンの損傷が抑えられることが期待されます。
イラスト投与後
形状は?
ペン型の皮下注射です。キャップを取ってペンを投与部位に押し付けます。私の場合はお腹に射し5秒を数えて終了でした。インシュリンの注射に似ています。今現在は院内で医師のもと、注射をしていますが、将来的に自宅でも行えるかもしれないとのことでした。
投与スケジュールは?
初回、1週後、2週後、4週後 行い、その後4週間ごとにペン1本分を投与します。
私の場合は 6/16に初回 副反応がないか確認の為、1週間入院しました。
投与後、腫れもなく、また頭痛や体調の悪さを感じることはありませんでした。
6/23 2回目 この時も副反応なし、次の日に退院
6/30 3回目 この時も副反応なし、大事をとって30分間安静に
次回4回目 6/14予定
投薬してみて
ケシンプタ投薬前は プレドニン10mm、ネオーラル を服用していましたが、ケシンプタを投薬するにあたりネオーラルを中止。投薬の効果が認められればプレドニンの減量へと進みます。
今現在、昨年から頻回に起こっていた再発の症状は見られず、体調は良いです。特に関節の固さなども感じることはありません。リハビリを順調に継続出来ています。私の場合、再発が起こると睡眠をとっても体力が回復しづらく、クローヌスが出やすくなります。
投薬開始その後の経過
6/16 1回目 副反応がないか一回目はステロイドの点滴を行い1回目の注射
副反応なし、頭痛、高熱などの症状を確認される
6/23 2回目 前回副反応がなかったためそのまま注射、問題なし。ネオーラルやめる
プレドニン10mmは維持、
6/30 3回目 通院しての注射。副反応がないか確認の為、注射後30分間ベッドにて安静に。
経過、体に硬さが出るなどの症状はなし。体調を維持。
7/14 4回目予定
他の患者さんのお話
私の担当医は積極的に新薬であるケシンプタを使用をはじめておられます。私の他にも使用を開始された患者さんがおられるとのこと。ただその方は投与後、頭痛などの副反応が見られたとのことでした。人によって個人差があるようです。
ケシンプタの評価
医師の見解
ケシンプタは承認間もない新薬の為、医師によって見解がわかれています。
ケシンプタ自体は新薬ですが同じような抗CD20抗体の治療薬があります。
リツキシマブは 2008年に再発型MSにおける有効性が報告されています。これらによりケシンプタについてあるていど効果は推測されます。
短所は?
こちらは動画でもありますが、コロナワクチンとの併用することによりコロナワクチンの効果が減少すると先生から言われました。その為、コロナのワクチンを考えるならコロナワクチン接種後、ある程度の期間をあける必要があります。コロナワクチンは2回接種の必要があるので早い治療を求めたので私はケシンプタを優先しました。
動画のリスクがある患者さんの部分をよく確認の必要があります
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